おしらせ&コラム
2024.7.29
製造業が行う研修の種類は?新入社員・中堅・管理職・階層別に解説
「新人への教育としてどんな研修をすればいいかわからない」、「製造業が行う研修には何があるのか」と疑問を持った方もいるのではないでしょうか。
そこで本記事では、以下の点をご紹介します。
・製造業に入った新入社員に対する研修の種類
・製造業で働く中堅社員向けの研修の種類
・製造業で頑張る管理職向けの研修の種類
ぜひ最後までご覧ください。
製造業に入った新入社員に対する研修の種類
製造業の会社に入社した新入社員に対して選ぶべき研修の種類は以下のとおりです。
・マナーなど初歩的な研修
・安全に関する研修
・実際に製造する製品に関連した研修
本項目では、上記の研修内容について解説します。
マナーなど初歩的な研修
マナー講習をはじめとする初歩的な内容の研修は、製造業だけでなくほぼすべての企業が行う研修です。
特に製造業は、最低限の常識が守られないと事故につながる可能性もあるからです。
初歩的な研修では、報連相の重要性やコミュニケーションの取り方、仕事の進め方などを行っていきます。
企業によっては自衛隊に体験入隊をさせ、規律正しく時間厳守で過ごすことの重要性を学んでもらうケースもあります。
基礎的な部分がガタガタだと、技術をつけることもままならないため、新入社員に対する初歩的な研修はしっかり行われる必要があるのです。
安全に関する研修
安全に関する研修では、工場などで安全に作業をするためのルールなどを学んでいきます。
製造業は労働災害が起こりやすい業種のため、新入社員が現場に出る前に教育をしなければならないからです。
研修では実際の事例を紹介し、どうすれば防げたのか、どんな危険があるのかを解説します。
そして、明確な作業手順を伝え、独自の判断で行動しないようにすることを徹底させていく流れです。
製造業はちょっとした気のゆるみが事故につながるため、安全教育は最初に行うことが大切です。
実際に製造する製品に関連した研修
実際に製造する製品について、作業方法などを伝えていく研修も欠かせません。
機械の動かし方や製品に対する理解を深める研修のほか、5Sの徹底なども必要です。
5Sは整理・整頓・清掃・清潔・しつけをまとめたもので、生産性を高めるのに必要不可欠な考え方です。
一連の研修を新入社員に受けてもらうことで、ようやく技術的な話が行えるようになります。
製造業で働く中堅社員向けの研修の種類
製造業で働く中堅社員を対象にした研修の種類には以下のものが挙げられます。
・より技術を磨く研修
・企業内教育に関する研修
・離職防止につながる研修
ここからは、上記で挙げた研修の種類について解説します。
より技術を磨く研修
中堅社員になると、しっかりとした技術が身につき始めた一方、まだ熟練の域には達していないことがほとんどです。
また製造業は新しい技術が生まれ続ける業界であり、技術者として技術を磨きつつ、最新の技術を理解する必要があります。
複数の会社と連携して工場見学を行い、実際に作業を行う様子を見るなど、他社から学ぶような研修が求められます。
連携することで、それぞれの企業が持つ長所・短所が示され、改善にもつながっていくでしょう。
中堅社員はできること・できないことがわかってきた段階だからこそ、技術向上に向けた研修がうまくいきやすいと言えます。
企業内教育に関する研修
中堅社員は多くの後輩を抱えるため、いかに企業内教育をうまく行うかも大事です。
企業内教育の代表例は、「OJT」・「OFF-JT」・「SD」の3つです。
特にOJTは、製造業では欠かせない企業内教育の1つですが、指導力が問われやすく、人によってバラつきがあるのがネックと言えるでしょう。
そこで、教え方を中心に研修を行い、計画の立て方などを学んでいきます。
誰が教えても大きなバラつきが生まれないような形にすることが大きな目的です。
離職防止につながる研修
中堅社員はこれから会社に貢献し始めて、戦力として数えられるべき存在です。
そんな中堅社員が辞めることは、新たな教育を必要とするなど、企業にとって大きな痛手となります。
中堅社員に対しては、キャリアデザイン研修をはじめ、将来の不安に備えるような研修が必要です。
研修を通じて少しでも不安をなくしてもらい、貴重な戦力として大切にしていきたいと中堅社員たちに伝えていくことが主な目的です。
製造業で頑張る管理職向けの研修の種類
管理職に関しても研修を受ける必要があります。以下に研修の種類をまとめました。
マネジメント研修
管理職になることで、部下との接し方や指導など、自分の仕事以外にも目を向ける必要が出てきます。
特に製造業は現場での状況や進捗などを踏まえて計画的に行う必要があり、マネジメントが問われやすいジャンルです。
部下の管理と仕事の管理、それぞれについて研修を重ねていくことで、生産性の向上につながります。
一方で、マネジメント能力は1人1人が独自につけていくため、大きなバラつきがうまれやすい部分でもあります。
マネジメントに関する研修を受け、マネジメントの重要性を見つめ直していくことで部下の育成や職場の改善につなげられます。
業務改善に向けた研修
業務改善に向けた研修も管理職が行うべき種類の1つです。
生産性を少しでも高めるには、現場が抱える問題点の改善だけでなく、業界が取り組むべき課題への対応力向上も必要です。
業務改善研修では、まず現状の業務状況を理解するほか、何を改善していけばいいかを決めて、改善に向けた計画をディスカッションしながら作っていきます。
改善点を見つけるにしても、現場から見えた改善点もあれば、顧客や経営者など別の視点に立つことで見える改善点もあります。
業務改善研修では異なる立場から考えて改善すべき点を見つけ、その上で改善に向けた計画を立てていくという流れです。
そして、その計画をどのように実行していくかが問われますが、この研修も後々必要となります。
プロジェクト遂行能力を高める研修
業務改善研修などを通じて、業務改善に向けた取り組み・計画を立てたとしても、結局実行するのは現場の社員、特に部下たちです。
趣旨を分かってもらわないと、低いモチベーションのまま取り組むことになり、思ったような結果につながらない場合もあります。
そこで、プロジェクト遂行能力を高める研修が必要となるのです。
プロジェクトマネジメント研修(PM研修)では、決められた期日までに業務を終わらせるために業務の管理を行うための能力を身につけていきます。
人の動かし方、モチベーションを高めるやり方などを研修を通じて学んでいき、業務改善につなげていく流れです。
単に自分が引っ張っていくだけでなく、コミュニケーションを積極的に取ることや万が一のリスクマネジメントなども学びます。
アメリカではPMBOK(Project Management Body Of Knowledge)という考え方があり、プロジェクトマネジメントの手法が確立されています。
管理職に対するプロジェクト遂行能力を高める研修の重要性は高まるでしょう。
まとめ
製造業は生産性向上を始め、取り組むべき課題が多い一方、労働災害が起こりやすい業種でもあります。
研修段階で常に安全教育を行うなど、こまめな研修が必要です。
研修=新人が行うものという考えは古く、階層別に研修を行っていくことが重要と言えます。
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