おしらせ&コラム
2024.10.3
物流業務の請負サービスとは?できることやメリットを解説
「物流に関するコストを下げたい」、「事故をなくしたい」というお悩みを抱える方も多いのではないでしょうか。
そこでおすすめなのが物流業務の請負サービスです。
本記事では、以下の内容について解説します。
- 物流業務の請負サービスとは何か
- 物流業務の請負サービスでできること
- 物流業務の請負サービスのメリット
- 物流業務の請負サービスのデメリット
ぜひ最後までご覧ください。
物流業務の請負とは何か
物流業務の請負は、物流業務の全てもしくは一部を外部に委託する状態を指します。
物流業界では、自社の製品を自家用トラックで運搬する「自家物流」が行われています。
自家物流は自社の敷地内で倉庫を確保できれば、運用しやすいのが大きなメリットです。
しかし、運用の問題やトラックや人材の確保など、やるべきことが多くあるのも事実です。
そんな時に物流業務の請負サービスを活用し、外部に委託を行えば、輸送に関する人材の確保などが必要なくなります。
自家輸送の輸送量は減少傾向
日本における国内貨物総輸送量は年々減少しており、平成8年には7,000トン以上あった輸送トン数が、令和元年には、4,714トンまで減っています。
平成8年の段階では営業用トラックと自家用トラックはほぼ同じ輸送量でした。
しかし、営業用トラックの輸送量が微減で済んだのに対し、自家用トラックの輸送量は半分以下になっています。参照:公益社団法人全日本トラック協会「日本のトラック輸送産業現状と課題 2022」
自家輸送よりも、運送を請負で依頼する方が一般的であることは確かです。
物流業務の請負サービスでできること
物流業務を外部に委託し、請け負ってもらうサービスにはどのようなものがあるのか、サービスで行えることを以下にまとめました。
- 製品の入荷・入庫・保管・検品
- 製品のピッキング・梱包
- 製品の出荷・配送
本項目では、上記の内容について解説します。
製品の入荷・入庫・保管・検品
多くの製品を扱う場合、毎日のように製品が入荷・入庫されますが、これらの作業を外部に委託できます。
商品の受取や数量の確認、入庫された商品を保管するなど一連の作業が可能です。
また、入庫された製品などに破損や汚損がないかを確かめる検品も行います。
これらの作業は人の手がかかりやすいため、外部委託を行った方が効率的と言えます。
製品のピッキング・梱包
注文が入った場合、注文先に注文数に応じてピッキングを行うのが主な作業です。
指示通りにピッキングを行い、輸送の際に破損が起きないよう、段ボールなどで梱包を行っていきます。
これらは機械を活用するケースもある一方、人海戦術で行われやすい作業と言えます。
軽作業として扱われやすく、アウトソーシングがしやすいジャンルとも言えるでしょう。
製品の出荷・配送
ピッキングを行い、梱包を終えたら、いよいよ出荷・配送です。
積み込み作業などを行い、積み込んだものを配送していく流れです。
その後ケースによっては返品などの作業もあります。
物流業務の請負サービスのメリット
物流業務の請負サービスを利用する際には以下のメリットが存在します。
- コア業務に集中できる
- 各種コストの削減
- 繁忙期・閑散期の対応
ここからは上記のメリットについて解説します。
コア業務に集中できる
物流業務を外部委託するメリットにはコア業務への集中がしやすくなる点が挙げられます。
物流では、入荷から配送に至るまでさまざまな作業があり、人やお金のリソースを割かなければなりません。
人やお金のリソースは限られているため、何かに特化した方が業務の効率化が図れます。
請負サービスを活用することで、コア業務に専念できるようになり、売り上げの強化などにつなげられるのです。
各種コストの削減
外部に委託することで、各種コストが削減できます。
わかりやすい部分では人件費・車両費などを切り詰めることが可能です。
自家輸送をすると、システムを作るのに相当な費用がかかりますが、委託すればこれらの費用は必要ありません。
しかも、委託先で既にシステムの構築が行われていれば、安定した環境の中で配送などの作業も行ってもらえます。
品質を保ちつつ、コストを下げられるのが魅力的です。
繁忙期・閑散期の対応
物流業界は扱う品目次第で、繁忙期や閑散期が訪れます。
繁忙期を想定して人を集めようにも人材不足で四苦八苦するケースが想定できる一方、閑散期の時期に人手が余ってしまうケースも当然出てきます。
時期に応じて柔軟に人材の管理を行っていくことは大変であり、頭を悩ませる部分です。
外部委託を行えば、外部の企業が人材の確保や管理を行うため、繁忙期・閑散期に合わせて適切な状況を常に作り続けられます。
繁忙期であっても人材集めに頭を悩ませずに済むのは、アウトソーシングを活用する大きなメリットです。
物流業務の請負サービスのデメリット
メリットばかりがあるとされる物流業務の請負サービスですが、デメリットも存在します。
- ノウハウの問題
- 自由度が低い
- その他のデメリット
ここからは、デメリットの部分についても解説します。
ノウハウの問題
アウトソーシングを行うことで、自社に物流に関するノウハウが蓄積されにくいことが考えられます。
何らかの理由で請負委託を辞めて、自社で物流も行うという際に、ゼロから構築しなければならず、かなりのリソースを割くことになるでしょう。
アウトソーシングをすると決めたら、基本的にはアウトソーシングで通した方が効率的かつ合理的です。
自社で物流もこなした方が効率的で合理的な理由がない限りは、物流業務を外部に請け負ってもらう方が妥当と言えます。
自由度が低い
アウトソーシングのデメリットは、自社の自由度が低い点です。
例えば、自社の中でさまざまな決めごとをしたとしても、委託先にお伺いを立てたり、許可を得たりしなければなりません。
もし自家輸送など、すべて自社で完結する場合なら柔軟な対応が行いやすいほか、改善すべき点があったらすぐに改善に動き、反映させることも可能です。
第三者が入れば、その分、運用が大変になり、連絡・根回しが必要となります。
常日頃から、外部委託先に対してコミュニケーションを重ねていき、柔軟な対応をしてもらえるようにしていくことが求められます。
その他のデメリット
上記2つのデメリット以外では、配送先での情報がすぐに経営トップまで届かない可能性もその1つです。
商品に対する意見やクレームなどを配送先などで受けた際、すぐに伝わらないケースも考えられます。
この場合は商品に対するクレームなどは営業に直接伝えてもらうなどの対策が必要です。
一方で、アウトソーシングのデメリットはメリットと比較するとそこまで多くはなく、最初から自社で物流業務をしないと決めれば、特に問題はない要素でもあります。
デメリットになるかどうかは、なぜ物流業務を外部に請け負ってもらうかという目的が全てです。
まとめ
製造と販売を別々にする企業が増えているように、物流なども外部に委託して効率化を図る企業が増えています。
営業用トラックでの輸送量が減らず、自家用トラックでの輸送量が大きく減っていることからも、今後も物流業務の請負は増えることが予想されます。
現時点でアウトソーシングを行っていない企業も、ミスの多発や事業拡大などの機会があった時に対応を検討してみることがおすすめです。
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