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おしらせ&コラム

2024.7.18

製造業の離職率を下げるには?現状や離職が生じる理由についても解説

「ウチの企業の離職率が高い……」

「製造業はどうして離職率が高いんだろう?」

「離職率を下げるためにはどうしたらいいのかな?」

このようにあなたの企業でも、離職者にお悩みの方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、

・データで見る製造業の離職率

・製造業で離職が生じる理由・その影響

・製造業における離職を防ぐための取り組み

を紹介していきます。

ぜひ、最後までご覧ください。

製造業の離職率はどれくらい?

厚生労働省「令和4年雇用動向調査結果の概況」では、16業種ごとの入職者と離職者を調査しています。

2022年の調査では、製造業の入職者数は73万人、離職者数は78万人と、離職者が入職者を上回っています

割合で見ると、製造業は2022年度の入職率が9.6%に対し、離職率は10.2%。1)

入職者に対し、離職者の割合の方が多いため、人手不足が生じていることが分かります

全体の産業の中では、製造業の離職者は少ない方ですが、これ以上離職者を増やさないための努力が必要です。

1)令和4年雇用動向調査結果の概況(厚生労働省)より

製造業で離職が生じてしまう理由5選

製造業で離職者が出てしまう要因として、次の5つが挙げられます。

①やりがいがない

製造業では単純作業が多いという特徴があるために、やりがいを感じにくいことが離職の原因となっています。

工場のライン作業は、精密機械から食品まで幅広くあり、流れ作業や単純作業を丁寧にじっくりおこないたい人にとっては、やりがいのある仕事です。

しかし、スキルアップを目指す人にとっては、単調なもので飽きてしまうのも現実です。

個人個人の希望や特性を理解した上で、適材適所の人材配置をすることが大切になります。

②体力的にキツい

製造業では、仕事中ずっと立ちっぱなしだったり、重いものを運んだりと、体力を必要とします。

このような作業は身体的な負担が大きく、長時間継続すると疲労や健康問題を引き起こす可能性があります

また、年齢を重ねると共に体力が落ち、以前と同じ作業ができなくなることも離職の要因の一つです。

こちらも同じく、個人個人の体力や仕事具合を見て、人材配置をしなければならないでしょう。

③職場環境の問題

製造業では、3つの負のイメージである3K(汚い、危険、キツい)が定着しており、実際に職場が汚かったり、危険な環境下で仕事をしたりしている社員がいることが現実です。

例えば、化学物質の取り扱いや機械の運用による事故の可能性があります。

衛生的によくない、または安全が保証されていない場所での労働は、社員のモチベーションにも関わります。

まずは、労働に必要な箇所の環境を整えていく必要があります。

④ワーク・ライフ・バランスがとれない

工場でのライン業務ですと、1人社員が抜けただけでもラインが止まってしまうことがあり、社員の事情よりも生産工程を止めないことの方が優先されがちです。

場合によっては、休日出勤や残業を余儀なくされることもあります。

このような仕事とプライベートのバランスが取れない状況が続くことも、離職の原因になり得ます。

⑤キャリアの発展が見込めない

製造業では昇進やスキルアップの機会が少ないと感じる場合、将来に対する不安が生じて離職してしまうおそれがあります。

企業は適正なタイミングで、公正な昇給をおこなう体制を整え、正社員だけでなく、契約社員や派遣社員もキャリアアップできるようにしていくとよいでしょう。

製造業における離職率が上がることの影響4選

それでは離職率が増えると、どのような影響があるのか見ていきましょう。

①利益・競争力の低下

離職者が増えると人手不足になり、生産力も下がることで、企業全体の利益や競争力も低下するおそれがあります。

特に、技術や特定の業務に精通した経験豊富な社員の離職は企業にとって深刻な問題になり得るでしょう。

これにより、業務の遅延や品質の低下が引き起こされる可能性があります。

②社員のモチベーションの低下

離職率が高まると、残っている社員のモチベーションや労働意欲にも影響が及びます。

特にチームの一員が頻繁に変わる状況下では、協調性や信頼関係の構築が困難になるでしょう。

これによって、労働環境の悪化やストレスが増加し、社員のモチベーション低下につながるおそれがあります。

③訓練・教育コストの増加

離職率が高まると、企業は新しい社員を採用し、研修や教育を実施しなければなりません。

つまり、新人の訓練や教育に時間と費用、人材を費やす必要があるのです。

特に専門的な職種では、社員の熟練度や能力向上のためにさらなる教育を要することもあります。

このように離職率の増加は、企業の人材育成費用も増加させ、コストに影響を及ぼすのです。

④企業の評判やブランド価値の低下

高い離職率は、企業の評判やブランド価値にダメージを与えます

市場や業界内での企業イメージが悪化すると、優れた人材の確保や顧客との信頼関係の構築に支障をきたす可能性があるでしょう。

製造業での離職率を低くするための対策5選

製造業における離職率を下げるためには、以下のような具体的な対策が求められます。

①労働環境の改善

製造業の労働環境を改善することは、社員が快適に働けるようになるだけでなく、健康にも直結します。

作業場の清潔化や安全対策を講じること、労働時間の見直し、休憩の確保などを企業側が積極的に実施するとよいでしょう。

②組織文化の強化

組織文化の強化は、社員の満足度や忠誠を高めるための重要な手段です。

研修やレクリエーションを開催することにより、コミュニケーションの促進、チームワークの強化、リーダーシップが育まれ、組織文化の改善につながります。

社員が自分の業務に対し役割や責任を理解して、企業の目標に共感することにより、やりがいを感じて離職率の低下につながる可能性があります。

③悩みを相談できる窓口をつくる

業務上困ったことや、人間関係のトラブルなどがあったとき、公正な観点でアドバイスをする窓口をつくることも有効です。

直属の上司に相談できないことも、相談できるような体制を整えるとよいでしょう。

社員のメンタルヘルスに気を配るのも、離職率低下の重要な要素です。

④福利厚生の充実

福利厚生を充実させることにより、社員の安心感と生産性向上につながることが期待されます。

特に、ワーク・ライフ・バランスがとれるような働きやすさを経営陣が率先して対策をおこなうことが必要です。

休日の趣味や遊び、家事や育児が充実すると、仕事にも張り合いが出て、企業にとってのメリットも大きいです。

⑤評価制度の充実

公正で透明性の高い評価制度を構築することは、社員のモチベーションを向上させます。

成果に基づいて報酬や昇進の機会を設けたり、目標設定やフィードバックの文化を根付かせることにより、社員のやる気を底上げすることができます。

また、身近なところから見直してみるのもよいでしょう。

検品ミスがゼロの社員を表彰する、改善提案を募集して採用されたら、金一封を支給するなどが挙げられます。

まとめ

製造業の離職率は、他の業界と比べると低い方ではありますが、企業によって実態は異なります。

企業の人材不足を解消するためには、新たな人材を採用することの他に、今いる人材を大切にし、離職者を減らすことが求められます。

そのためにも、できるところから少しずつ対策を講じていく必要があります。

まずは、あなたの会社の離職率を算出してみてはいかがでしょう。

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